中学受験を始めたてで、算数はどうやってサポートしていいのか想像できなくて不安...。
今は大丈夫だけれど、今後自分が算数を教える自信が無い...。
できるだけ子供自身で算数を得意になってもらうためには、どうすればいいの...?
このような不安を解決する記事です。
この記事でわかること
- 計算練習の徹底で、特殊算に入りやすくなることがわかる
- どうやって計算の練習をすればよいのかがわかる
- くもんや予習シリーズ計算編でも、質の高い計算練習をできることがわかる
- 特殊算を扱いながら計算練習をするのも良いことがわかる
- 計算練習の徹底は、手段であって目的でないことがわかる
目次
筆者の紹介
「中学受験のキモチ」の運営者です。
文面を見て、私を誰だか察してしまう人がいるかもしれません。
地域では、ちょっとだけ有名な塾講師です。
一部ですが、中学受験指導での実績を以下に挙げておきます。(今後、もっと結果を出せるよう頑張ります。)
- 首都圏模試で偏差値53から、偏差値73の男子校に合格
- 首都圏模試で偏差値29の状態から、1年で偏差値53の中学に合格
- 6年生の9月から中学受験をスタートし、志願倍率20倍の2科受験で特待生合格
- 第一志望を含め、記念受験の挑戦校すべてに合格
こんな私が書いた記事ですので、信ぴょう性があるかと思います。
まずは計算力!算数を得意になる子が必ずやっていたこと
計算力が高まるほど、特殊算などの定着が良くなる傾向にある
結論を書きます。
簡単な計算と文章題の練習を徹底していた子ほど、算数を得意になる生徒が多かったです。
計算が曖昧な状態でハードな文章題や特殊算へ進んでしまうと、多くの場合は苦しむことになります。
4年生で計算のスキルをしっかり高めて、5年生からの特殊算や、ハードな文章題の吸収効率を高めるのが理想の形です。
5年生の春から中学受験を始める子でも、4か月程度は特殊算の学習と並んで計算練習が必要です。
そもそも、特殊算ってなんですか?
特殊算とは、中学受験の算数独特の文章題のこと
結論、特殊算とは中学受験の算数で出てくる独特なタイプの文章題のことです。
線分図、面積図、てんびんのなどの高度なテクニックを使う必要があり、特殊算は習得に時間がかかります。
小学校の授業ではまず習いません。
計算がおぼつかない状態で特殊算を始めると悲惨な目に遭うのです。
計算は何をやればいいの?(くもんなどもおすすめ!)
中学受験を始めて間もない子は、以下のリンク先の無料プリントで計算の反復練習をしてみるのがおすすめです。
ほかにも、くもんへ通ったり予習シリーズ計算編などもおすすめです。
小学校3年生以下の低学年の場合は、くもんで計算練習の習慣を定着させることがおすすめです。
4年生から受験を始める場合
リンク先のプリントで、まずは計算と簡単な文章題のトレーニングをしてみましょう。
また、くもんへ通ったり、予習シリーズ計算編の4年生用を順番に進めていくのも良いと思います。
図形はやらなくていいんですか...?
小学校でまだ習っていない箇所もあるはずです。
保護者のフォローが難しければ、くもんに通ったり、個別指導塾に頼むなどして計算をやりこんでみましょう。
5年生から受験を始める場合(小数の計算はできるとする)
5年生の春から受験を始める場合、まずは以下の順番でトレーニングを行うのがよいでしょう。
リンク先のプリントは、4年生の場合で説明したものと同じです。
ただ、4年生の時ほど時間が残されていません。特殊算と並んで計算練習を進めてください。
遅くとも、8月までには下記の計算を完成させた方が良いでしょう。
(8月までとしたのには理由があります。別記事で題材にする予定なので、今回は割愛です。)
4年生の場合で書いたのと同じく、小学校でまだ習っていない箇所もあるはずです。
その場合は保護者の方がフォローして教えていただくか、難しければ個別指導塾に頼むなどしてみましょう。
5年生の場合は上記の計算が済んだら「計算でる順」といったテキストで、計算練習を継続してください。
特殊算を学びながらの計算練習も良い
早稲田中学に入学した子の例
4年生から中学受験を始めて、大手の集団塾に入りました。
算数でいえば、平日は計算の宿題をしっかりやって、休日は特殊算や文章題といった重めの宿題をやるようにしていました!
塾の授業で扱っていたのは特殊算がメインでしたが、説明に出てくる計算や考え方などで困ることは無かったように思います。
思い返してみると、計算練習を4年生の時に徹底していたのが大きかったのではないかと思います。
僕は、予習シリーズ計算編を4年生のものからずっと継続していました。
私のもとで中学受験をした生徒ではありませんが、当時のことを快く教えてくれました。
ありがとうございます!
【注意】成功者の事例だけを考えるのは危険
生存バイアスの存在
ここまで計算力の大切さを話してきましたが、成功者の事例だけを考えるのはかなり危険です。
- 計算練習を徹底したから、算数ができるようになったのか?
- 算数ができるような子だから、計算をやっていたのか?
といった部分での、生存バイアスが存在しています。
算数が得意な生徒らに、徹底した計算練習が共通したのはたしかに間違いないです。
徹底した計算練習をしていたけれど、算数はなかなか得意にならなかった事例もあります。
計算練習の徹底は「前提」
計算力の強化は、その先の特殊算のためにあるといっても過言ではありません。
「計算力は前提」です。
計算練習の徹底だけでは足りないことも理解しておきましょう。
計算力の先にある特殊算をしっかりと定着させてこそ、見えてくる算数の世界が変わることを保護者が理解しておきましょう。
まとめ・計算力の先を目指して
計算練習の徹底は、目的でなく手段です。
その先にある算数のおもしろさを獲得するための、最低限の技術が計算だと私は思います。
私が紹介した方法以外にも、くもんに通ったり、予習シリーズの計算編を毎日コツコツやることで良い計算練習ができるでしょう。
中学受験で第一志望に合格するのは全体の30%弱。
だからこそ、今やれることを徹底的に。
皆様の中学受験を応援しています!